普通、日常生活では、自分の心臓の拍動を自覚しません。
「動悸(どうき)」とは、心臓の拍動を自覚することをいいます。
安静時に突然、動悸を感じた場合にまず考えられる理由は、心臓の「
不整脈(ふせいみゃく)」です。
不整脈という言葉が耳にしたことがあると思いますが、心臓の収縮のリズムが乱れた状態をいいます。
不整脈にはいろいろあり、治療の必要がないものもあります。
その一方で、重篤な心臓病の兆候のこともあります。
不整脈と考えられる疾患には、心臓病や呼吸器疾患が一般的です。
また、バセドウ病や内分泌疾患でも動悸を感じることがあります。
特に心臓に障害はなくても、心臓神経症や自律神経失調症の場合は、不安やストレスによって動悸等の症状があわれます。
動悸や息切れを感じた場合には、そのほかの症状に注目してください。
発熱や顔色の変化、または咳などの症状があるのかどうか。
たとえば、突然咳き込み、息苦しいときは、気管支喘息あるいは心臓喘息の発作である可能性が考えられます。
脳の呼吸中枢の異常などで特有の呼吸の症状が現れることもあり得ますので、医師の診察を受けることをお勧めします。